岩波文庫33-210-1 韓非子 第一冊
第三 難言(言うをはばかる)

〈アンダーライン箇所 P71〉
「すばらしい最高の言葉というものは、耳に逆らい心にそむくものですから、聖人・賢者でなければなかなか聞きいれることができません。」

「韓非は法家思想の大成者とされる。彼に先立つ前駆的な法思想を受けついで、修正を加えながら総合して新しい体系を樹立したからである。彼が受けついだ思想は、商鞅(しょうおう)の「法」と申不害(しんふがい)の「術」と慎到(しんとう)の「勢」であった。」
サラリーマン時代、管理される立場で読んだ韓非子は性に合いませんでしたが、経営者の立場で読む韓非子は丞相が皇太子に読み聞かせるテキストのような必ず身につけるべき知恵であると思うようになりました。