岩波文庫33-210-1 韓非子 第一冊
第一 初見秦(初めて秦に見ゆ)
〈アンダーライン箇所 P26〉
「死のうと決心するのと生きのびようと決心するのとは、大きな違いですが、それなのに民衆がその難しい方を選ぶというのは、奮いたって死ぬことをお上が尊重しているからのことです。」
「韓非は法家思想の大成者とされる。彼に先立つ前駆的な法思想を受けついで、修正を加えながら総合して新しい体系を樹立したからである。彼が受けついだ思想は、商鞅(しょうおう)の「法」と申不害(しんふがい)の「術」と慎到(しんとう)の「勢」であった。」
サラリーマン時代、管理される立場で読んだ韓非子は性に合いませんでしたが、経営者の立場で読む韓非子は丞相が皇太子に読み聞かせるテキストのような必ず身につけるべき知恵であると思うようになりました。